日本ハム新庄監督の用兵に異変…旗印の「今季1年間はトライアウト」が停滞している理由
「一軍と二軍の入れ替えを激しくやる。調子が良い選手でも、使えるのが分かったら、『ちょっと(二軍に)移動して』って。それは、チームの輪が強くなっていくポイントだと思う」
1カ月半前のキャンプ最終日、こう語っていたのが日本ハムの新庄剛志監督(50)だ。今季を「1年間のトライアウト」、新球場開幕元年の来年を「本番」と位置付けているのは周知の通りだが、実際、開幕直後の入れ替えはひんぱんだった。
開幕3連戦後から今月6日までに一、二軍を行き来した14人は、当時コロナ感染者が続出していた楽天を除く11球団で2番目に多い数字。野手の細川、野村、上野を登録当日に試合で起用するなど、即座にチャンスを与えていた。
ところが、このところ変化が起きている。6日の上野を最後に、新たに昇格した内野手、外野手はゼロ。試合に出るメンバーも徐々に固まってきた。17日にコロナ感染、右手親指骨折で抹消された捕手2名に代わって登録された梅林、田宮の今季一軍初出場はともに昨20日の楽天戦となり、これまでの傾向から一転、2試合も塩漬けにされていた。