6月代表4連戦でただ1人の初招集 DF伊藤洋輝は森保Jの救世主になれるか?
日本サッカー協会は20日、6月に予定されているブラジル戦(6日)など日本代表4連戦のメンバー28人を発表。独1部シュツットガルトDF伊藤洋輝(23)が初招集。代表常連の神戸FW大迫勇也(32)、浦和DF酒井宏樹(32)がケガを理由に招集外となった。
静岡・浜松市出身の伊藤はJ1磐田の下部組織出身。2018年は磐田、19年はレンタル移籍先の名古屋でプレーしたが、この2年間でJ1通算3試合の出場にとどまった。20年はJ2磐田で37試合に出場。21年は20試合出場したところで、同年6月にシュツットガルトへ期限付きで移籍すると、初年度からレギュラーに定着した。代表の主軸MF遠藤航(29)のチームメートである。
■長友と冨安のバックアッパー
「日本国内で強烈なインパクトを残した選手ではなかった」と元サッカーダイジェスト編集長・六川亨氏がこう続ける。
「磐田時代は、身長188センチの大型左利きボランチ。ドイツでは、もっぱら3DFの左、CBの左でプレー。左SBとしてもプレーできる。ドイツに行って明らかにレベルアップ。左足での正確なキック力、1対1のデュエルの場面での強さが認められ、さらには精度の高いビルドアップ能力で攻撃の起点にもなり、この点も高く評価されている。衰えが指摘される35歳DF長友、両足のふくらはぎと太もも痛に悩まされているCB冨安のバックアッパーとして貴重な戦力です。U-16(16歳以下)代表を皮切りに各年代別の代表に呼ばれながら、21年夏の東京五輪メンバーからは外れた。それがW杯イヤーの22年になって初招集となった。伊藤が森保ジャパンの救世主に成長するのか、注目したい」
20日、シュツットガルトは伊藤の25年までの完全移籍を発表した。代表でも主力の座をつかめるか──。