西郷真央は全米でディボット跡に苦戦…世界で戦える選手が生まれない理由は練習にあり
西郷は何度もディボット跡にボールが入ったと言ったが、そんなにディボットを戻していないシーンに出くわしたとは信じられないことだ。
ディボットを戻しても元とまったく同じような状態にするのは難しい。
ボールが少し沈んで、手前の芝が邪魔になって、ヘッドをきっちり入れるのが難しいことだってあるはずだ。ディボットを戻してあっても元通りになっていないと想定しなければいけない。それにディボット跡にボールが入っても、ちゃんと打てる技術を身につけなければ世界では勝てない。
■鈴木規夫は穴ぼこから打たされた
九州の若鷹と言われた鈴木規夫は、かつて現地で行われた全英オープンの予選を通って、本選の初日はトップに立った。そして初出場でセベ・バレステロスらと優勝争いをして10位に入った。
研修生時代は、よく穴ぼこから打たされたと言った。普段の練習は芝を傷めないようにもっぱらベアグラウンドで打たされたのだ。
日本オープン6勝の宮本留吉はビギナーを教えるときでもマットを使わずに土の上から打たせた。相撲の土俵や野球の投手マウンドに使う硬くて粘り気のある土で練習場の打席はつくられていた。