全英OP予選通過は松山英樹と桂川有人だけ…日本国内での「経験」はメジャーでは通用しない
そして、なによりもグリーンがコンクリートのように硬いので、バックスピンをかけてもボールが跳ねて止まらない。グリーンに直接乗せると、跳ねてオーバーするのでグリーンの手前から転がし上げなければならない。
そのため、高くフィニッシュをとらずにフォロースルーを低く抑え気味のスイングをしなければならなかったのだ。アジアサーキットでは台湾の謝永郁が強く、手前にバンカーのないホールは全部花道から転がして乗せていた。
1960年代、東南アジアのコースはフェアウエーの状態が良くなくて、ボールのライも悪かった。そのためにさまざまなテクニックを身に付けていったのだ。ようするに昔のプロのほうがいろんな球を打ち分ける技術があったといえる。
しかし、日本ツアーのコース設定がだんだん良くなって、それと歩調を合わせるように日本選手にいろんな状況に対応する力が失われてきたようだ。日本でいくら経験を積んで力をつけても、タフなメジャーでは手も足も出ないのがよくわかる。今年の全英を見てそう感じた。