7月以降プロ野球は198人、大相撲は7部屋125人が休場…コロナ感染爆発でV争いドッチラケ
■ファンは無理やり消化する試合や取組が見たいのか?
スポーツファンの菅野宏三氏(ビジネス評論家)は「どうにもしらけてしまいます」と、こう続ける。
「確かにスポーツに運不運は付き物です。しかし、それは選手やチームが実力を出し切った上で、最後の最後に運が絡むか絡まないか、というもの。それがコロナで多くのメンバーが離脱となっては、実力を出し切るも何もない。コロナ感染という不運で成績や優勝が左右されるようでは、その価値もファジーなものになってしまう」
プロ野球ではチームによって感染者数は極端に違う。オリックスのように7月以降はスタッフ1人しか出ていない球団もあれば、広島は17日以降だけでも大量43人が感染。二軍も活動停止中とあり、20日の阪神戦では23日に先発予定の森下も含めて何とかベンチ入りメンバー25人を揃えた。
「野球も相撲も興行なので仕方ないかもしれませんが、ファンは『無理やりにでも消化する試合』が見たいわけではない。あくまで中身のある濃厚な試合を望んでいるのです。だから、試合や本場所をいったん中断し、ファンを納得させられる状況になってから再開すべきではないか」(菅野氏)
いまのままでは自ら試合の価値を貶めているようなものだ。