日本ハムのドラフト戦略に新庄監督関与の波紋…矢沢宏太「1位指名」公表も意向を反映か
日本ハムのチームづくりといえば、あくまでもフロント主導。FAやトレードはもちろん、ドラフトの指名選手にしても決めるのはフロントで、監督は門外漢というケースが圧倒的だった。そういったフロント主導のチームづくりが奏功、2016年までの11年間はリーグ優勝5回、Bクラスは2回だけと一定の成績を維持してきた。
ところが、17年以降の6年間は、Bクラスが5回、今季は最下位に低迷した。さる球団OBがこう言う。
「監督の意向が編成面に及ぶようになった。ドラフトの指名選手にしても即戦力に偏りがち。それでも文字通りの即戦力になればまだしも、外れるケースが増えてチームは低迷。素質ある高校生を獲得して主力に育て上げる本来の形が崩れてしまった。去年あたりからようやく、高校生中心の指名に戻りましたけど、監督の意向がドラフトに反映されるようになったのは明らかにマイナスですよ。現場はとにかく、すぐに結果を出すことが最優先。彼らの意向をくんでいたら、長期的視野に立ったチームづくりはできませんから」
日本ハムは11日、スカウト会議を行って日体大の矢沢宏太投手兼外野手の1位指名を公表。矢沢は投げて152キロ、打ってもスラッガーとして鳴らす二刀流選手だ。