阪神・岡田監督はアタマがまたデカくなる? 本人が明かした第1次政権時の超ストイックな日常
またアタマが大きくなるに違いない。
15年ぶりの古巣復帰となった阪神の岡田彰布新監督(64)。第2次政権ではどんな野球を見せてくれるのか、18年ぶりの「アレ」(優勝)を願うファンの期待は大きいが、2015年に40回にわたって語りつくした日刊ゲンダイ連載「俺の頭はなぜデカイのか」という一風変わったタイトルにはこんな理由があった。
現役時代に56.5センチだった帽子のサイズが阪神の監督の時には58.5センチ。2センチも大きくなっただけでなく、監督を辞めた途端に、「その帽子がブカブカになった」と言うのだ。その理由がおもしろい。
「最近の選手がみんなやってるウエートトレーニングは筋肉に負荷をかけて鍛えればモリモリ大きくなる。何もしなければ衰えて張りもなくなる。俺の脳も、(監督を辞めて)考えることが少なくなって小さくなったんやないかな。それしか考えられんわ」
岡田監督は、プロ野球の指揮官はとにかく考えることが多いという。というより、現在、12球団の監督でここまでアタマを使って、準備している者がどれだけいるだろうか、と言ってもいいほどだ。
まず、朝起きたら全スポーツ紙に目を通す。ちなみに読売の系列紙だけは契約せずに球場で読むというのは、この人らしい。
■1紙でも予想が違うときは調べさす
まだセ・リーグでは「予告先発」が導入されていなかった時代、全スポーツ紙では対戦するチームの先発投手予想を見ていた。例えば1紙だけ予想が違うときはスコアラーに調べさせた。他に二軍の結果、選手の入れ替えなど、あらゆることをアタマに入れた。
球場に着いてもボヤッとしている暇はない。
「トレーナーやコーチ、スコアラーなどから話を聞く。この時、故障の話だけは聞きたくない。こちらからはその日の投手の使い方を担当コーチに伝える。スコアラーが相手チームの練習を見て、予想している先発投手と違うような動きがあれば調べさす」