ダルはリーグ優勝決定S初戦負け投手だが…MLBプレーオフの“がっぽり”ボーナス事情
パドレス・ダルビッシュ有(36)が日本時間19日、フィリーズとのリーグ優勝決定シリーズ初戦に先発。7回95球を投げ3安打2失点、7奪三振を獲ったが、パ軍の打線が振るわず、完封負け。ダルは負け投手となったが、ポストシーズンチームは今季から両リーグ合わせて12球団に拡大(従来は10球団)。最も勝率が低い地区優勝チームとワイルドカード(WC)での出場3チームがWCシリーズ(WCS=3回戦制)に組み込まれた分、試合数も増えた。
メジャーのポストシーズンの分配金はケタ違い。昨季、全10球団への分配金は9047万ドル(当時のレートで約103億円)で史上最高額を記録した。世界一のブレーブスには約37億円が分配され、選手1人当たり約4500万円だった。昨年6月にプロ野球選手会が発表した平均年俸は4174万円だっただけに、世界一球団の選手はプレーオフ期間だけで、日本のプロ野球選手の年俸を稼いでいることになる。
出場チーム、試合数とも増えた今季のポストシーズンの分配金はどれぐらいの金額になるのか。
ポストシーズンでは、ステージごとの収益の一定額が分配金になる(WCS50%、地区シリーズ3戦目までの60%、リーグ優勝決定シリーズ、ワールドシリーズとも4戦目までの60%)。昨季のポストシーズンの分配金総額は103億円だから、今季はWCS分が加算されることになり、昨季以上の金額になるのは確定。
今季年俸約28億円のダルがチャンピオンリングを手にすれば、昨季の4500万円以上の臨時収入を手にすることになる。