<41>アスリートと引退の微妙な関係 おばあちゃん扱いにもめげず「道場破り」したことも
昔は今のようにナショナルチームがなく、実業団・大学単位での行動が主流。当時は所属を超えた練習が珍しかったかもしれない。中には露骨に嫌な顔をする選手もいたが、ひとりで練習する方が私にとってはキツいことだった。
今思えば、私が押しかけたことが相乗効果になっていることも。私も結構いい仕事をしたのでは? むしろ後輩の闘争心をかき立ててあげた、くらいに思っている。スピードスケートは教えるより競い合うのが一番。「おばさんになんて負けない!」そういう気持ちが大事なのだ。