駒大エース田沢廉はマラソンで世界に通用するか?全日本駅伝3連覇に貢献も気になる進路
この選手も同じ道をたどるのか。
全日本大学駅伝対校選手権は、駒大が5時間6分47秒の大会新記録で圧勝。3連覇で15度目の優勝を遂げた。10月の出雲駅伝との2冠を達成し、1月の箱根駅伝で「大学3冠」に挑む。
大会記録に貢献したのは7区を走った田沢廉(4年)。従来の記録を43秒も上回る区間新記録をマークして大会MVPに選ばれた。
昨年12月に1万メートルで日本歴代2位、日本人学生最高の27分23秒44で走った大学長距離界のエースは、7月の世界陸上(以下、世陸)に学生4人目の1万メートル代表で出場。この日、テレビ解説の瀬古利彦氏(陸連マラソン強化戦略プロジェクトリーダー)から「将来はマラソンをやるの?」と質問されて、「やります」と答えた。
大学駅伝のスター選手は五輪のマラソンでは代表になるのが精いっぱい。森下広一が銀メダルを取った1992年バルセロナ大会以降、箱根を走った選手で入賞者は4人しかいない。
田沢は2024年パリ五輪までは1万メートルで勝負するそうだが、その後はマラソンで世界へ羽ばたけるのか。