セネガル守護神メンディは失業手当で生活も…FIFA世界最優秀GKの成り上がり人生
メンディは当時をこう振り返っている。
「失業手当だけでは2人が生活するのは厳しかった。1人でトレーニングは続けていたが、生まれてくる子供のためにも、サッカーをあきらめて他の仕事に就くことも考えたよ。実際に知人のツテで仕事も見つかったんだ」
紳士服店への就職が決まっていたが、仏リーグの名門マルセイユにテスト生として招かれ、下部組織でプレーした。16年に仏2部のスタッド・ランスに移籍して素質が開花。19年には同1部のレンヌで定位置を確保し、クラブ史上初のチャンピオンズリーグ出場に貢献した。翌年には移籍金約30億円でチェルシーに引き抜かれ、5年契約を結んだ。
プレミアリーグでの働きが評価され、今年9月にはクラブから契約延長を打診されたが、メンディは金額を不服として保留。最優秀GKの流出を避けたいクラブ側は条件の上積みを検討しているといわれるだけに、今大会の活躍でさらに評価を上げそうだ。