不祥事の日本バドミントン協会「独裁」銭谷前専務理事がいまだ院政を画策

公開日: 更新日:

 元職員による横領を組織的に隠蔽し、今年11月に団体トップ2人が辞任に追い込まれた日本バドミントン協会。

 11月末に会長と専務理事を選任したが、「独裁」と揶揄された銭谷欽治前専務理事の影響力が色濃く残っているという。

 銭谷氏は世界連盟の理事を務めており、任期は2025年5月まで。協会は当初、世界連盟の理事を継続するため、銭谷氏と再契約する方針を明かしていたが、理事会の反発もあり、現時点では白紙に。もっとも、新たに就任した2人のトップは、いずれも銭谷氏と入魂の間柄で、前専務理事は院政を敷こうと画策しているようなのだ。

 バドミントン関係者が声を潜めてこう言った。

「銭谷前専務理事は以前から協会を私物化していると批判されている。例えばナショナルチームの選手選考でも私情を挟むことがあり、国際大会で実績を残した選手が代表チームから外れたのも前専務理事のさじ加減ともっぱらです」

 バドミントン協会は一連の不祥事を重く見たスポーツ庁から、来年度の強化費を2割削減された。

 メダル有力種目の混迷を招いた元トップの責任は重い。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    自信なくされたら困るから? 巨人・田中将大がカブス戦登板「緊急回避」の裏側

  2. 2

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  3. 3

    「おむすび」は朝ドラ歴代ワースト視聴率濃厚…NHKは橋本環奈で何を見誤ったのか?

  4. 4

    “レジェンドアナ”近藤サトが明かしたフジテレビアナウンス室の実態

  5. 5

    「相棒」芹沢刑事役の山中崇史さんが振り返る俳優人生…地下鉄サリン事件「忘れられない」

  1. 6

    5周年のSnow Man“目黒蓮独走”で一抹の不安…水面下のファン離れ&グループ内格差

  2. 7

    テレ朝の名物社員「ナスD」パワハラ&経費不適切使用→懲戒処分が示したテレビのヤバイ昭和体質

  3. 8

    巨人・田中将大の早期二軍落ちに現実味…DeNA二軍の「マー君攻略法」にさえなす術なし

  4. 9

    人事局付に異動して2週間…中居正広問題の“キーマン”フジテレビ元編成幹部A氏は今どこで何を?

  5. 10

    兵庫県パワハラ知事は第三者委の「違法」指摘にも居直り反省ゼロ…維新・吉村代表に問われる「製造責任」