R&Associates代表取締役 香月良仁(3)父の死がプロ入りへ背中を押した

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R&Associates代表取締役 香月良仁(38歳・鮮ど市場→ロッテ→鮮ど市場)

「鮮ど市場に就職した2006年11月、父が心筋梗塞で急死しました」 

■右肘靱帯断裂の大ケガ乗り越え復活

 こう打ち明ける香月氏は同年夏、試合中に右肘の靱帯が断裂した。靱帯を再建するトミー・ジョン手術を受けようか悩んでいたさなか、父が突然この世を去った。兄の良太氏はオリックスで活躍していたし、自身も実家を離れている。1人きりになった母を思うと胸が痛んだ。

「当時の監督に引退する旨を伝えると、『おまえの父親は引退を望んでない。辞めさせない』と言われて。兄に相談すると、『母のサポートはオレがやる。だから、2年間だけでいいから本気でプロを目指してみろ』と。それで腹が決まりました」

 こうして12月に右肘にメスを入れた。トミー・ジョン手術から全力投球が許されるまで8カ月以上を要するといわれるが、術後3カ月でキャッチボールを始め、6月の都市対抗野球予選に出場。準決勝で完封勝利を挙げると、決勝は試合中盤から延長戦まで投げ抜き、本戦出場の立役者になった。

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