R&Associates代表取締役 香月良仁(3)父の死がプロ入りへ背中を押した

公開日: 更新日:

「肘がぶっ壊れてもいいという覚悟でした。そこで見せ場をつくれたからこそ、プロの目に留まったのだと思います」

 同年秋の日本選手権、翌2008年の都市対抗野球に出場し、ドラフト6位でロッテに入団した。しかし、16年に退団するまでのプロ生活は「苦しかったイメージしかない」という。 

「努力だけではどうにも太刀打ちできない怪物たちが全国から集まってくる。埋まらない溝に挫折しそうになったり、奮い立ったりする繰り返しでした。ひたすらチャレンジを続けたら、いつかは追いつけるかもしれないけど、それがいつ実を結ぶか分からない。見えない部分を信じるのはすごく苦しい。僕は考えすぎる性格なので、余計にしんどかった」

■ファン感で左足首故障

 プロ7年目の15年は救援として自己最多の40試合に登板し、1勝1敗、防御率2.92と飛躍を遂げた。だが、初冬のファン感謝祭でアクシデントに襲われた。選手が横一列になり、ファンとキャッチボールしていた時だった。大きく横にそれた球を取ろうとした瞬間、足元のコーンを踏んづけてしまった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  2. 2

    「高額療養費」負担引き上げ、患者の“治療諦め”で医療費2270億円削減…厚労省のトンデモ試算にSNS大炎上

  3. 3

    萩原健一(6)美人で細身、しかもボイン…いしだあゆみにはショーケンが好む必須条件が揃っていた

  4. 4

    おすぎの次はマツコ? 視聴者からは以前から指摘も…「膝に座らされて」フジ元アナ長谷川豊氏の恨み節

  5. 5

    “年収2億円以下”マツコ・デラックスが大女優の事務所に電撃移籍? 事務所社長の“使い込み疑惑”にショック

  1. 6

    歪んだ「NHK愛」を育んだ生い立ち…天下のNHKに就職→自慢のキャリア強制終了で逆恨み

  2. 7

    僕に激昂した闘将・星野監督はトレーナー室のドアを蹴破らんばかりの勢いで入ってきて…

  3. 8

    日本にむしろ逆風…卓球王国中国で相次ぐトップ選手の世界ランキング離脱と進む世代交代

  4. 9

    「(来季の去就は)マコト以外は全員白紙や!」星野監督が全員の前で放った言葉を意気に感じた

  5. 10

    迷走するワークマン…プロ向けに回帰も業界では地位低下、業績回復には厳しい道のり