司法書士 桧山泰浩(1)「やりがいあって勉強の毎日」27歳で司法書士を目指した顛末
「野球はチームプレーだけど、投手は自分を中心に考える。ずっと投手をやってきたからか、仕事を自分でやりたいと思うようになったんです。飲食店などの経営も考えたけど、資金がない。それなら何か資格を取ろう、と。どんな資格があるのか調べるために、まずは本屋に行きました。当時は弁護士を含め、難関といわれる資格は大卒者に限られていた。高卒でも取れるのが司法書士だけで、これにするか、と(笑)」
このとき27歳。参考書を手にした日から、人生が再び大きく動き出した。 =つづく
▽桧山泰浩(ひやま・やすひろ)1967年4月11日、福岡県生まれ。85年の東筑高(福岡)3年時、春のセンバツに出場し、ドラフト1位で近鉄に入団。張本勲の勧めで92年、韓国プロ野球チームに移籍するも、同年限りで引退。2年間の会社勤務を経て、知人の司法書士事務所で受験勉強を兼ねて研修。司法書士試験に合格した96年から、福岡市内に「桧山泰浩司法書士事務所」を構えている。