司法書士 桧山泰浩(3)近鉄時代の後悔「プロ4年目の本塁打被弾で野球人生が終わった」

公開日: 更新日:

■自宅の電話に「ハリモトです」

 引退も浮かんだプロ6年目のオフのある日、自宅の電話が鳴った。

「ハリモトです」

 ハリモト? 一瞬そう思った直後にハッとした。3085安打の大記録を打ち立てたあの張本勲氏と気付いたのだ。

「驚きましたよ。張本さんとは会ったこともないし、共通の知人がいたわけでもない。『アンタ、本当にあのハリモトさんか?』と半信半疑で聞き返したくらい(笑)。お会いしたら、『韓国プロ野球でやってみないか』と」

 環境が変われば、せめて一花でも咲かせることができるかもしれない。92年、近鉄に自ら別れを告げ、最後の望みを懸けて契約金500万円、月給50万円の条件でサンバンウル・レイダース(00年に解散)に入団した。

 しかし、プロ5、6年目を惰性で過ごしたツケが回ってきた。新天地では調子が良く、張り切りすぎた結果、開幕早々に肩と肘を故障。手術という手もあったが、リハビリしてまで挑戦する気にはなれなかった。同年7月に引退を決めた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    べた褒めしたベッツが知らない、佐々木朗希"裏の顔”…自己中ぶりにロッテの先輩右腕がブチ切れの過去!

  2. 2

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 3

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  4. 4

    巨人・田中将大“魔改造”は道険しく…他球団スコアラー「明らかに出力不足」「ローテ入りのイメージなし」

  5. 5

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  1. 6

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  2. 7

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…

  3. 8

    佐々木朗希を徹底解剖する!掛け値なしの評価は? あまり知られていない私生活は?

  4. 9

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  5. 10

    僕に激昂した闘将・星野監督はトレーナー室のドアを蹴破らんばかりの勢いで入ってきて…