大阪国際女子“記録コース”でも「2時間19分台」破れず…日本女子マラソンお先真っ暗
今大会が「2時間19分台」にこだわったのは、女子の日本記録が野口みずきの2時間19分12秒(2005年ベルリン)で、過去に国内レースで19分台を出した日本選手がいないからだ。
15日のヒューストン・マラソンで優勝した新谷仁美(34)の2時間19分24秒の記録は男子コーチがPMについていたので、野口と同じ「男女混合」の記録だった。新谷は「今はシューズの進化が大きいので(過去に2時間19分台を出した)3人(高橋尚子、渋井陽子、野口)の評価を超えることはできないと思う」と言った。
シューズの技術革新により、マラソンのスピード化に拍車がかかった。19年のシカゴでケニアのブリジット・コスゲイが2時間14分4秒のタイムで16年ぶりに世界記録を更新。厚底シューズが世界の長距離界で大ブームになったのは記憶に新しいが、厚底は国内選手も履いている。
21年の今大会のように、記録が出やすい平たんな公園内の周回コースで男子PMにゴール直前まで先導してもらっても20分切りは果たせなかった。女子マラソンは19分台を追いかけている時代ではないだけに、日本はいよいよお先真っ暗だ。