澤村拓一は恩義でロッテ復帰 原巨人また日本人に逃げられ「セットアッパー」穴埋めならず
ロッテ在籍時に投手コーチだった「吉井理人監督(57)の存在が大きかった」と言う澤村は、「米国の野球を経験しているので、苦労だったり、いろんなことを分かってくれるのは精神的に大きい」と心酔している様子である。
「立場がないのは巨人の原辰徳監督(64)です。自分が動けば巨人に復帰すると思っていたのに帰ってこなかった。澤村としては『制球力がない』と一軍失格の烙印を押され、巨人の最後の方は原監督に干されていた。恩義といっても、ロッテにトレードで出してくれたことくらいしか感じていないかもしれない。中大の先輩で次期監督有力候補の阿部ヘッドコーチとバッテリーを組んだ12年の日本シリーズで、サインを見落として頭をポカンと叩かれたこともあった。在籍期間の長さじゃなくて、ロッテの方が戻りたいチームだったということです」
原巨人は今オフ、これまで専売特許だったFA戦線で森(西武からオリックス)らに逃げられ、全敗を食らった。
「巨人は水面下で米球界でくすぶっている筒香にも声を掛けたが、レンジャーズとマイナー契約を結んでしまった。結局、チームの立て直しは5人の新外国人頼み。クローザーもできるという触れ込みのリリーフ投手のロペスは『(キャンプ)初日からチームと一緒にしっかり行動してプレーすることは約束事』と3月のWBCキューバ代表の招集を辞退して原監督を喜ばせています」(巨人OB)
日本人選手が裸足で逃げ出す中、この全権監督に忠誠を誓うのは、何も知らない助っ人だけのようだ。