株式会社BIG UNIT社長 橋本太郎(1)目標があったから乗り越えられた飲食店アルバイトでの葛藤

公開日: 更新日:

 戦力外を告げられた08年にトライアウトを受験するも、NPBの球団からは打撃投手としてのオファーしかこなかった。少し心が揺らいだが、「ライバル球団のお手伝いさんにはなれない」と固辞。社会人や独立リーグからの誘いも断った。

「プロになるまで何十万回も野球をやめたいと思っていましたが(笑)、プロという目標があったから耐えられたんです。打撃投手や社会人、独立リーグでは何を目標にすればいいのかビジョンが見えなかった。新たな人生を歩むためには、確固たる目標が必要だと痛感しました」

 考え抜いた末、自分の会社をつくることを目標にした。引退して間もなく、イスラエル発のコスメブランド「SABON(サボン)」の日本法人を立ち上げ、飲食チェーンなどを手掛ける黒石和宏社長から「ウチへ来ないか」と声をかけられた。

 とんとん拍子で話が進み、同年暮れから黒石社長が経営するコラーゲン鍋の専門店「ハレノヒ西麻布店」でアルバイトを始めた。南麻布に借りたアパートは家賃9万円で「めちゃくちゃ狭かった」。現役時代に買った車は父に譲った。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    楽天・田中将大は今や球団の「厄介者」…大幅負け越し&パワハラ関与疑惑に年俸2億円超ダウン

  2. 2

    楽天・田中将大に囁かれていた「移籍説」…実力も素行も問題視されるレジェンドの哀れ

  3. 3

    中日「ポスト立浪」に浮上する“第3の男” 侍J井端弘和監督、井上一樹二軍監督の名前が挙がるが…

  4. 4

    巨人「助っ人野手の獲得下手」汚名返上できた納得の理由…今年はなぜ2人とも“当たり”?

  5. 5

    “懲罰二軍落ち”阪神・佐藤輝明に「藤浪化」の危険すぎる兆候…今が飛躍か凋落かの分水嶺

  1. 6

    金銭トラブル退団ヤクルト畠山コーチ「若かりし頃の愚行録」…酒浸りでデーゲームに朝帰り、練習サボって風呂

  2. 7

    大谷が2026年WBCを辞退する可能性…二刀流継続へ「右肘3度目手術」は絶対避けたい深刻事情

  3. 8

    新庄監督は日本ハムCS進出、続投要請でも「続投拒否」か…就任時に公言していた“未来予想図”

  4. 9

    ヤクルト畠山コーチが突然の退団 原因は金銭トラブルか…水原一平事件では「畠山は大丈夫か?」との声が

  5. 10

    あるのか西武「デストラーデ監督」…黄金時代の最強助っ人が“復帰”、就任条件もクリア

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    都心のマンションで急増する“性感メンズエステ”驚愕の実態「まったく気付かず…」と住民唖然

  2. 2

    楽天・田中将大は今や球団の「厄介者」…大幅負け越し&パワハラ関与疑惑に年俸2億円超ダウン

  3. 3

    桜井ユキが6年前、松坂桃李と演じた激しい濡れ場…朝ドラ「虎に翼」“涼子様”で人気全国区に

  4. 4

    楽天・田中将大に囁かれていた「移籍説」…実力も素行も問題視されるレジェンドの哀れ

  5. 5

    中日「ポスト立浪」に浮上する“第3の男” 侍J井端弘和監督、井上一樹二軍監督の名前が挙がるが…

  1. 6

    悠仁さま“親がかり”の「東大推薦」に1万2500人超の反対署名…志望校変更に現実味も

  2. 7

    阪神「常勝軍団」構築は“オカダの考え”がカギ…試合前に捕手に“講義”、名指し公開説教は日常茶飯事

  3. 8

    夏ドラマ唯一の“ロス”は読売テレビ深夜ドラマのみ?「ブラックペアン2」ですら話題にならない深刻

  4. 9

    【特別対談】南野陽子×松尾潔(3)亡き岡田有希子との思い出、「秋からも、そばにいて」制作秘話

  5. 10

    桂菊丸&泉アキ夫妻 熱海で「自給自足」スローライフ満喫