株式会社BIG UNIT社長 橋本太郎(2)入社半年で店長昇進、全店舗の売り上げでトップに
「僕を拾ってくれた『ハレノヒ』の経営者の黒石さんと『何があっても2年間はやり通す』と約束していました。その2年が来る頃には全店舗の売り上げトップを出せるようになり、『高3レベル』に到達できたかな、と。でも、黒石さんから『店舗経営が分かっても、会社経営のことは分からないだろ。あと2年、次は本社で勉強しろ』と言われて。取引先へのメールの書き始めに『お世話になっています』と付けることも知らなかったくらいです。納得して、勉強しようと決めました」
■横浜時代の同僚と練った起業計画
本社では社長室の一角に席を与えられた。黒石社長から直々にビジネスマナーなど初歩的なことから教わり、新店舗を出す際の手順や法人営業などのノウハウも学んだ。新設された関連企業の社長を任された。そうして「あと2年」が経ち、起業に備えて退職した。
「仕事を辞めてから半年ほどは何の店を出そうかと、“相棒”と打ち合わせを重ねました。横浜やメキシコ、ヤクルトでプレーした岡本直也さんです。横浜時代はキャッチボールをする間柄で、ずっと連絡を取り合っていた。岡本さんは引退後、僕の紹介で黒石さんの会社に入社。いつからか、2人で起業するのが目標になった。退職してからの半年間は常に不安で仕方なかったですね。収入がなくなり、貯金を取り崩す生活でしたから」