大谷翔平2年ぶりMVPに追い風! 宿敵ジャッジ徹底マークで本塁打激減、自身は四球減
エンゼルスの野手組が日本時間21日にキャンプインし、二刀流の大谷翔平(28)は投打とも調整を行い、フリー打撃では右中間に推定飛距離140メートルの特大弾。主砲トラウトら同僚選手を驚愕させる一発を放った。
キャンプイン直前にフィル・ネビン監督は大谷に関して「彼が昨季、MVPを逃して満足していないのは確かだ。昨季よりももっといい年にしようと思っているのは知っている」と雪辱を期していると明かした。
複数の米メディアは今季のMVP争いについて昨季ア・リーグ最多本塁打記録(62本)を更新して栄冠を手にしたヤンキース・ジャッジと大谷の一騎打ちになると予想。昨季同様、メジャーを代表する2人の長距離砲による熾烈な本塁打王とMVP争いが繰り広げられそうだが、今季は大谷に有利な条件が揃っている。
過去にシーズン60本塁打以上を放ったのは1927年のベーブ・ルース(60本=ヤンキース)、61年のロジャー・マリス(61本=同)ら5人。大半の選手は翌年、相手バッテリーのマークが厳しくなって歩かされてまともな勝負を避けられるケースが少なくなかった。01年にメジャー最多本塁打記録の73本塁打を放ったボンズ(ジャイアンツ)の四球数は177個から198個に増加。本塁打は46本と減らした。徹底的にマークされるジャッジも同様に本塁打が激減する可能性もある。
一方の大谷の四球は減りそう。昨季、右手首を手術した後ろを打つレンドンの状態がいいからだ。歩かされるケースが減れば、ジャッジを抑えて2年ぶりの栄誉に近付くが……。