渋野日向子は今季初戦38位発進 青木コーチとの師弟復活の効果と新兵器を専門家が分析
■「6、7月頃が楽しみ」
スイングとクラブの変更について、並木俊明プロはこう解説する。
「昨年までの横振りでは、フックボール一辺倒。飛距離は出てもコースの攻め方は限られる。しかも、つま先下がりや左足下がりからのアイアンショットはボールがつかまらず、ラフにもてこずった。トップが高い縦振りならスイング軌道が変わり、それらのミスは大幅に減る。フェードボールも打てるし、弾道も高くなる。5Wに7Wの短いシャフトを挿したり、6Uを4Uに替えたのは縦振りを意識しているからでしょう。今季は勝ちたいという思いから、青木コーチの指導を受けて正解です」
さらに並木プロは続ける。
「とはいえ、新たな指導が始まってまだ2カ月です。この日も左へのミスが何度かあった。縦振りはまだまだ身についていない。今後、たまたま上位争いをすることはあっても、本当に優勝が狙えるスイングになるのは6、7月頃ではないか」
ホールアウトした渋野は2カ月間取り組んできたスイングについて「まだまだだなあ、という感じ。最後の方は若干疲れて、すごく曲げてしまったり。疲れもあるし、いいスイングもできなかったという感じなので、まあ、ぼちぼちかな」と言った。
2019年全英女子優勝だけでは終われない。