中日ロドリゲスが「亡命」で失う大金と平穏…メジャー移籍目指しすでにドミニカに入国
■ブローカーの手引きで米国から直接ドミニカに渡ったか
だからといって、ブローカーが壊滅したわけではない。WBCで岡本(巨人)の本塁打性の打球を好捕したメキシコのアロザレナ(レイズ)は、2015年にキューバから亡命。メキシコで居住権を取り、昨年は市民権も取得。自宅もメキシコに構えている。ブローカー組織との関りが取り沙汰されている。
友成氏が言う。
「マーティンの告発も氷山の一角ですからね。彼らブローカーは主にメキシコとドミニカを拠点にしている。中日はロドリゲスと一週間、連絡が取れなかったということを考えると、ブローカーの手引きでWBCが行われた米国から直接ドミニカに渡ったのでしょう。本来、キューバから亡命する場合は、マフィアともつながりのある密航・密輸業者にカネを払って国を脱出するケースが多い。主にドジャースで活躍したプイグは過去、『亡命を橋渡しした船の船長がマフィアに殺された』と言っていた。元マリナーズでオリックスにも在籍したベタンコートは、メキシコに亡命。しかし、地元マフィアに奴隷契約を結ばれそうになり、命からがら脱走した」