プロテニス姫野ナル「顔が変形している」2度の難病で闘病中…国内大会で復活、世界を目指す
「プロになりたいなら、まずは自分でスポンサーを見つけなさい」
両親にこう言われ、高校2年のときから自らプレゼン資料を作り、スポンサー探しに奔走。名乗りを上げた地元の種子島医療センターの広報企画課に籍を置き、鹿児島銀行、Wilsоnのサポートを受けてプロとしてスタートを切った。
■寿命が平均より20年短くなる
現在、大阪府守口市を活動拠点にしているが、現住所を種子島に置いているのは、「賞金をいただけたとき、税金を種子島に納めることできて、恩返しができる」からだ。
だが、21年秋に体の異変に気づく。
ある日、母親に「顔が変形している」と指摘され、精密検査を受けたところ脳に腫瘍が見つかり、難病指定の「下垂体性成長ホルモン分泌亢進症」と診断される。
脳腫瘍がホルモン分泌の異常を促し、成長期を過ぎると鼻、舌、顎、指先など先端が肥大するアクロメガリー(先端巨大症)とも呼ばれ、芸人のガンバレルーヤよしこ(32)のほか、故・ジャイアント馬場さん(享年61)も同じ病気だったことで知られている。