アスレチックス藤浪晋太郎に危険な“イップス”の兆候…中継ぎ配転で早くも正念場
「直球の制球を取り戻せるか見たい」
アスレチックス・コッツェイ監督の言葉を言い換えれば、「直球のノーコンを何とかしろ」である。
アスレチックスの藤浪晋太郎(29)が25日、先発から中継ぎに配置転換となった。同日のエンゼルス戦はブルペンで待機。出番はなかったものの、その心中はいかばかりか。
先発での活躍を夢見てメジャー移籍したが、今季は4試合に先発し、0勝4敗、防御率14.40。15イニングで15四死球、2暴投と、阪神時代と何ら変わらぬピッチングを見せていた。
コッツェイ監督は「先発に戻れないとは言わない」と前置きした上で、「それでも短期間はこの方向(中継ぎ)で評価する」と話している。
中継ぎでしっかり結果を結果を残せば、先発復帰の芽も出てくるだろう。とはいえ、今の藤浪にそれが出来るかどうか。
阪神OBは「制球難といっても藤浪の場合は……」とこう話す。
「スライダーなど変化球がすっぽ抜けてる分には、まだマシな方です。開幕から3試合はこれ。9日のレイズ戦は立ち上がりから三回までは完璧に抑え、16日のメッツ戦は6回3失点でクオリティースタートを達成した。コッツェイ監督もこの投球が頭にあるから、『立ち上がりが大丈夫なら中継ぎでも……』となったのでしょう。しかし、死球をぶつけて、あわや乱闘寸前となった23日のレンジャース戦のように、直球が暴れ出すと手がつけられない。イップスで苦しんだ阪神時代そのままですよ」