ロッテ首位快走の裏に吉井監督の“やりくり算段” 本塁打リーグ最少15本も防御率2.60はダントツ

公開日: 更新日:

 規定打席に達しているのは藤原恭大(23)、安田尚憲(24)、中村奨吾(30)の3人だけ。藤原は17日に右太もも痛で登録抹消、中村奨の打率は2割4厘に過ぎない。チーム本塁打はリーグ最少の15本。総得点116はリーグワースト2位。それでも19日現在、パの首位を走るのがロッテだ。

 脆弱な攻撃陣とは対照的に、チーム防御率2.60はリーグダントツの首位。2点差以内の試合が12勝7敗。現時点での貯金7のうち5つは、僅差の試合を投手陣がしのいでモノにしたものだ。

「18日は8人の継投で2位のオリックスを3タテしたように投手起用がはまっているうえ、開幕36試合で36通りの日替わり打線が機能している。吉井理人監督(58)のタクトによるところが大きいと思う」と、ロッテOBがこう続ける。

「打順は相手投手との相性を含めたデータと印象などをもとに、吉井監督が自分で決めています。ケガで抹消した選手の代わりに昇格させた若手をすぐに実戦で起用して結果につなげるのは、とにかく選手をよく見ているから。昨秋は監督就任の2日後に宮崎に飛んでフェニックスリーグの指揮を執ったし、公式戦に入ってからは大阪への移動日を利用して二軍を視察したりもしている。選手の特徴を把握しているからこそ、適材適所の起用ができるのですよ。昨年2試合しか出場機会のなかった捕手の田村龍弘(29)を、技巧派の小島和哉(26)やメルセデス(29)らと組ませて復活させたのは、彼の配球のうまさを評価していたからです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…