巨人・原体制延命「最悪シナリオ」の中身 球団関係者でさえ憂慮する交流戦Vの第一条件
開幕以来、低空飛行を続けてきた巨人がジワジワ上がってきた。
14日の西武戦に戸郷が先発。自ら先制スクイズを決め、主導権を握ったものの、三回を終えた時点で球数は75球と多かった。それでも、味方の援護もあって6回7安打1失点。116球を投げてリーグトップの8勝目(1敗)を挙げた。
巨人は4連勝。4月に一時、最下位に転落するなど苦しんだが、13日にセ・リーグ3位に浮上した。終盤戦を迎えている交流戦は、DeNAと並んで9勝5敗で首位タイ。残すはパ・リーグ最下位の西武と1試合、同5位の楽天と3試合。下位球団との4試合だけに、2014年以来となる3度目の交流戦優勝も見えてきた。原辰徳監督(64)は試合後、「いやいや、まだ一戦一戦だと思っている。ボクらはとてもじゃないけど、そんなことは言えないよ」と言いながら、鼻息は荒かった。
■4位以下ならアウト
さる球界関係者がこう言う。
「3年契約2年目の原監督には進退問題がくすぶっています。来季も続投するか、あるいは次の監督に禅譲するか。4位でクライマックスシリーズ(CS)に出られなかった昨年、球団内で『いくら契約が2年残っているとはいえ、このままズルズルと原監督に続けさせていいものか』という声が噴出した。今年も4位以下に終わるようなら、球団の上層部に引導を渡される可能性がある。原監督には『日本一で有終の美を飾りたい』という野望があるそうだから、ここから日本一になれば、『勇退の道』を自ら選ぶという声も根強い。問題はリーグ2位か3位になったケースです」