井岡一翔に浮上する「2度目」の海外挑戦…大麻成分検出めぐるJBCの対応に不満を露わ
日本ボクシング界に激震が走った。
JBC(日本ボクシングコミッション)が6月21日深夜、元4階級制覇王者の井岡一翔(34=志成)に実施したドーピング検査の尿検体から禁止物質の大麻成分が検出されたことを公表。検体は昨年12月31日に行われた、WBA世界スーパーフライ級王者のジョシュア・フランコ(27=米国)との王座統一戦の試合後に採取されたもので、6月22日に報道陣の取材に応じたJBCの安河内本部事務局長は「大麻成分があるものを吸引して、その成分が出たということが科学的に証明されたということです」と説明した。
これに対し、井岡陣営の志成ジムは「禁止薬物を摂取も使用もしておりません。潔白を証明していく」と完全否定。検出された禁止物質が、世界反ドーピング機関が定める基準値を下回る微量だったこと、また、同24日にフランコと再戦するWBAのタイトルマッチを控えているとあって、「その直前にこのような発表がなされることについては、疑義を有さざるを得ません」「発表する必要性があったのか疑問が残ります」とJBCの対応に不満を露わにした。