日本陸上界のいびつな賞金事情…マラソンはウハウハ、やり投げ北口榛花は大会Vでも約142万円
■陸連はメダルが狙える種目を手厚く支援すべき
「女子やり投げの北口榛花(25)や110メートル障害の泉谷駿介(23)は、陸上の最高峰リーグ戦のダイヤモンドリーグで優勝という偉業を成し遂げた。それでも賞金はたった1万ドル(約142万円)です。ところが、世界陸上や五輪では入賞がやっとのマラソンはスポンサーが多く、代表選びの勝者に1000万円もの賞金が出る。東京五輪の前には、マラソン強化を狙って日本実業団陸上競技連合が、日本記録を出した選手に1億円を贈る制度を創設。大迫(傑)が記録を2回更新し2億円を得た。その大迫ですら地の利のある五輪本番で6位がやっと。国民をがっかりさせた」
大迫は直後に現役引退し、昨年復帰。10月のMGCにも出場する。
「陸連の瀬古(利彦、ロードランニングコミッションリーダー)さんは会見で『(大迫は)多分賞金が出るから(MGCに)出るんだと思う』と言ったが、その通りでしょう。それにしても、日本のマラソン人気は異常です。代表選考会にもスポンサーがつき高額賞金が出る。他の種目の選手からすれば羨ましい限り。陸連はもっとメダルが狙える種目を手厚く支援してしかるべきです」(同)
結果が伴わなければ厳しい声が待っている。