巨人・門脇誠が坂本勇人をショートから追い出す日…原監督も目を細める驚異の“鉄人”ぶり
ドラフト4位の新人ながら、ここまで二塁で6試合、三塁で34試合、遊撃で31試合に出場。ポジションが目まぐるしく変わる難しい起用にもかかわらず、失策数はわずかに1個。堅守の極意を、「一歩目と予測」と語るルーキーがこれまでに何度も投手を助け、ピンチの芽を摘んでいるのは確かだ。
「原監督は昨年、坂本に一塁への転向を打診しています。今年12月で35歳になり、故障で離脱するケースが増えた坂本の負担を少しでも減らそうという配慮です。しかし、本人の遊撃へのこだわりと代わりがいないというチーム事情からコンバートは実現しなかった。ただし、坂本に1年でも長く現役を続けてもらうには、一塁、もしくは三塁へのコンバート案は排除できません。門脇は打撃面はともかく、守備力では坂本の後継者が十分に務まると思う。いずれにしろ、門脇の存在がチームの選択肢を広げるのは間違いありません」(前出の橋本氏)
門脇は堅守に加え、故障知らずの頑健さも魅力だ。なにしろ、創価高1年から創価大4年までの7年間、公式戦116試合999イニングフル出場という“鉄人記録”の持ち主である。「上手い選手はいらない。強い選手が欲しい」という原監督の方針に合致する門脇が、坂本を遊撃から押しのける日も遠くはない。