夏の甲子園では見られない逸材たち 地方大会で敗れた「高校生ドラフト候補5人」の真価
日当直喜(投手・190センチ・105キロ・右投げ右打ち=東海大菅生)
恵まれた体を支える足のサイズは31センチと巨大だ。
長い右腕をムチのようにしならせて繰り出す直球の最速は151キロ。センバツ8強入りの原動力となった。
西東京大会の駒大高との5回戦では、4番手として登板。タイブレークの延長十回に2点を失い、敗退となった。
それでも「今年は大学生投手が豊富ですが、その中でもドラフト上位として食い込める素材です」とパ球団スカウトがこう話す。
「注目されがちなのは体格と球速ですが、私が特に評価しているのはフォークボールです。決め球に使う落差の大きいものに加え、カウントを取るためのものなど数種類を使いこなすことができる。キレやコントロールの精度も高い。指先の感覚が研ぎ澄まされている証拠。今は粗削りでも、体もできてきているし、プロで鍛えればモノになると思う」