夏の甲子園では見られない逸材たち 地方大会で敗れた「高校生ドラフト候補5人」の真価
武田陸玖(野手・174センチ・77キロ・左投げ左打ち=山形中央)
「一言で言うと天才タイプ」
こう評するのはパのスカウトだ。174センチと上背はないものの、打ってはミート力を武器に安打を量産。投げてはノビのある直球が武器。U18日本代表の馬淵史郎監督は「ちょっと違うなと思った」と絶賛する。外野もできるが、「投打二刀流」志望だ。
「打者としては、バットに当てる感覚が優れている。自分の“間”で打てるので、どんな投手にも対応できる。足はあまり速くない。中日の岡林勇希タイプ。投手としては、直球はホームベースの先まで伸びていくような球質が魅力的。課題は変化球。指先の感覚も良く、腕も振れるので、磨けばもっといい変化球が投げられるはず」(前出のスカウト)
山形大会決勝で敗れ、「プロ志望でしたが、こんな力不足ではまだ考えられない。大学、社会人も含めて家族や先生、監督らと相談して決めます」とトーンダウン。決断が注目される。