大谷翔平は来季打者専念 エンゼルスを出ようが出まいが、2年連続「本塁打王」の可能性
痛めた右肘靱帯の手術を受けたエンゼルス・大谷翔平(29)。執刀医のニール・エラトロッシュ氏は「2024年の開幕日には何の制限もなく打てるようになり、25年には投打両方をできるようになるでしょう」と太鼓判を押した。競技を問わず多くの有名アスリートの手術に携わった名医の所見通りにリハビリが進めば、大谷は来季開幕から打者としてフル稼働が可能になる。
大谷は渡米1年目の18年オフにもトミー・ジョン手術(TJ)を受け、翌19年5月に復帰した。この年はシーズン途中に左膝蓋骨の手術を受けて9月中旬にシャットダウン。渡米1年目の出場114試合を下回る106試合にとどまり、打率.286、18本塁打、62打点だった。
大谷は今オフFAになるが、どの球団でプレーすることになっても、開幕から打者に専念し、今まで通りバットが振れる来季は今季と同様のパフォーマンスが期待できそうだ。
■ハーパーは術後160日で復帰
肘にメスを入れた翌年に完全復活を果たした野手は少なくない。大谷と同じ右投げ左打ちで長距離砲のフィリーズのブライス・ハーパー(30)は昨年11月23日(現地時間)に大谷と同じ執刀医から右肘のTJ手術を受け、今年5月2日のドジャース戦で実戦復帰。野手がTJ手術を受けた場合、復帰までに半年(約180日)を要するのが一般的だが、ナ・リーグを代表するスラッガーは驚異的な回復力で、わずか160日で戦列に戻った。米メディアによると、TJ手術を受けた野手による160日での復帰は史上最速だという。