ロッテ小島和哉は「踏まれて伸びる麦」タイプ 今季最終戦でCS進出決定&2位確定の立役者に
開幕投手がラストゲームを締めた。
今季ペナントレース最終戦となった、10日の4位楽天vs3位ロッテ。ロッテは勝てば2位、引き分けで3位、負ければ4位。天国と地獄のはざまで先発した左腕・小島和哉(27)が、7回6安打無失点に抑え、今季10勝目をマーク。チームの2位確定に貢献した。
小島は今季、自身初の開幕投手に抜擢された。首脳陣の期待は大きいが、なぜかロッテ吉井理人監督はこの左腕に辛辣なコメントをすることが多い。
小島が打たれて黒星発進となった開幕戦後は、「同点だったので開幕投手を責任もって投げさせたけど、こっちの判断ミス」とチクリとやると、6回無失点で今季6勝目を上げた8月13日は、106球を費やしたこともあってか、「もっとすいすい投げなきゃ」とダメ出し。続けて、「5回で100球近く行くっていうのは、ノックアウトされたのと一緒。あんなことをしてたら先発ローテは任せられない」とバッサリだった。
吉井監督は打線や投手陣など、大まかなくくりで苦言を呈することはあれど、マスコミを通じて選手の個人攻撃はしない。小島にだけ厳しいのは、むしろ「踏まれて伸びる麦」と認識しているからこそだ。