木浪聖也の「負けん気」を育てた同級生・京田陽太の存在 恩師が明かすムキ出しのライバル心
同学年のライバルの存在も大きかった。当時のチームメート、DeNAの京田陽太(29)だ。
「正直、京田の方が一枚も二枚も上手でした。京田は1年からレギュラーで、聖也はずっと京田の背中を追いかけていました。京田がショートで3番、木浪はサードで1番か2番で起用して、京田とは三遊間を守っていました。京田には絶対に負けまいと意識していて、ノックは必ず京田よりも1本、2本多く受けるようにしていましたね」(渋谷氏)
亜細亜大学でも厳しいと評判の練習に耐え抜いた成果か、Honda硬式野球部では1年目からレギュラーに定着。2年目にドラフト3位でプロ入りした。
■「京田には絶対に負けません」
「今でも聖也に電話して『おい、京田はきょう2本打ってたぞ』とたきつけることがあります。そしたら聖也は『京田には絶対に負けません』と言ってきます。京田にも同じことをするんですけどね(笑)」(渋谷氏)
ライバルの存在が育てた負けん気は日本シリーズでも見られるか。