オリックスがドラフト4位まで高校生を並べた「余裕と自信」 即戦力大学生投手に見向きもせず

公開日: 更新日:

 パ3連覇のオリックスは徹底して“原石”を集めた。1位指名は、高校球界ナンバーワン遊撃手と評価される長野・上田西の横山。豊作といわれた即戦力の大学生投手には見向きもせず、唯一、高校生野手に入札して一本釣りに成功した。

「横山は打撃に課題を残すものの、肩と足は超一級品。数年後には一軍で遊撃のレギュラーを張れる逸材です。2位以下もMAX150キロ右腕で潜在能力抜群の河内、享栄高のMAX152キロ左腕の東松快征を指名。他球団が上位指名の枠を即戦力で埋めていく中、4位まで高校生を並べた。それも、戦力的に余裕があるからこそ。

 福良GMが就任した2019年からチーム方針を『ドラフトと育成』に転換し、次から次に若手が台頭する好循環を生んでいる。スカウトが目利きした原石を二軍の指導者が磨き、中嶋監督がそれを積極的に起用して一軍の戦力に仕立てる。編成と現場の歯車ががっちりと噛み合い、選手の評価と育成に自信があるから独自のドラフトができる。今年のドラフトを見て改めて、しばらくオリックスの天下が続くと思わされました」(在京パ球団スカウト)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 2

    阪神・西勇輝いよいよ崖っぷち…ベテランの矜持すら見せられず大炎上に藤川監督は強権発動

  3. 3

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  4. 4

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  5. 5

    阪神・藤川監督が酔っぱらって口を衝いた打倒巨人「怪気炎」→掲載自粛要請で幻に

  1. 6

    巨人・小林誠司に“再婚相手”見つかった? 阿部監督が思い描く「田中将大復活」への青写真

  2. 7

    早実初等部が慶応幼稚舎に太刀打ちできない「伝統」以外の決定的な差

  3. 8

    「夢の超特急」計画の裏で住民困惑…愛知県春日井市で田んぼ・池・井戸が突然枯れた!

  4. 9

    フジテレビを救うのは経歴ピカピカの社外取締役ではなく“営業の猛者”と呼ばれる女性プロパーか?

  5. 10

    阪神からの戦力外通告「全内幕」…四方八方から《辞めた方が身のためや》と現役続行を反対された