ソフトバンク1位・前田悠伍は滋賀のスポーツ一家に生まれたストイック少年
「あの頃はみんな自主トレに励むしかなかったが、前田は1日6時間も体幹トレーニングを中心に練習していました」
孝博さんが引き取る。
「6時間というのは盛ってますよ(笑)。でも、4時間くらいは自宅で毎日、体幹を中心にトレーニングしていましたね。コロナで家にこもり切りでは気がめいると思ったので、『買い物でも行こうか』と言っても、悠伍は『トレーニングが終わったら行く』とか、そんな感じでした」
前田は180センチ、80キロ。決して小柄ではないものの、強豪校のレギュラーとしては意外に「小食」だったそうだ。
「悠伍と同じ大阪桐蔭の寮生に、『こいつ、全然食べないんですよ』と言われたこともあります。普通の高校生くらいは食べていましたが、体が大きくなりすぎるからと、あえてセーブしていたようです」(孝博さん)
ちなみに孝博さんは息子の公式戦をほぼ全て現地で応援。練習試合も関西圏には足を運んだ。
「実は僕も悠伍も九州には一度も行ったことがないんです」