中日移籍の中田翔 いきなり球団最高年俸「2年6億円」の舞台裏…懸念は故障と向上心の空回り
古巣日ハム関係者の心配
「立浪監督は『(本拠地の)バンテリンドームは広いけど関係なくやってくれるはず』と30本前後の本塁打を期待する口ぶりです。実際、中田とバンテリンドームの相性は悪くはない。今季は8試合で打率.320、2本塁打、7打点。日本ハム時代の2017年の交流戦では3試合で打率.545、2本塁打をマークしている。同じく本塁打の出にくい広い札幌ドームで歴代最多の97本塁打を放つなど、確かに中田のパワーなら本拠地の大小はそれほど気にする必要はないかもしれません。
問題はメンタル。中田はああ見えて、向上心が旺盛なタイプ。毎年のように打撃フォームを変えるのもそのためです。2度目の打点王を獲得した16年オフに『一発を増やす』と初の本塁打王を目指した17年は打率.216、16本塁打、67打点と大スランプに陥りましたが、あの年は初の国内FA権を取得した年でもあり、やる気が完全に空回りした感じでした。中日に破格の条件で迎えられ、本塁打と打点を求められる来季、広い本拠地と高い期待を過剰に意識すると打撃を狂わせてしまうのではないか。日本ハム時代を知る関係者からはそんな懸念の声が出ています」(日本ハムOB)
4月に34歳になった今季は5月上旬に右足肉離れで離脱。21年に発症した急性腰痛という爆弾も抱えている。立浪監督と球団が大きな期待を寄せる「貧打解消の救世主」の来季は波乱含みである。