女性ランナーは「厚底シューズ」に不向き? 専門家が明かす「骨盤」「股関節」「人種」の違い

公開日: 更新日:

 日本新を出した前田のシューズは国内メーカーのアシックス社製。前田は履き慣れるまでかなり時間がかかったようだ。

「厚底シューズのメリットを解説する記事を読むと、多くの人は膝から下の動きばかりを説明していますが、根底にあるのは股関節の使い方です。その点に触れる人はあまりいません。足底が地面についたとき自分の体重が地面にかかり、それと同等の力が地面から返ってくることを床反力といいます。それを吸収する感覚が日本人女性は低い。股関節に対する意識が低いとも言えます。厚底シューズを履きこなすには時間がかかるし、男子も含めて全員がメリットを享受できるわけではありません。臀部や股関節周辺、膝などの故障も増えていると聞きます。本人の体に対する意識やトレーニング法、指導者の知識や考えで結果は変わるでしょうが、世界の長距離界で厚底時代が続く限り、その対応を無視することはできないでしょう」とは前出の平山氏だ。

 ◇  ◇  ◇

●女子アスリートの盗撮が問題化している昨今。関連記事【もっと読む】…では、女子陸上選手の露出が男子選手に比べ、格段に多い理由について陸連事務局、空気抵抗のスペシャリストである流体工学の研究者、メーカーに徹底取材した内容を詳しく報じている。陸上ファンは必読だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 2

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  3. 3

    参院選で自民が目論む「石原伸晃外し」…東京選挙区の“目玉候補”に菊川怜、NPO女性代表の名前

  4. 4

    NiziU再始動の最大戦略は「ビジュ変」…大幅バージョンアップの“逆輸入”和製K-POPで韓国ブレークなるか?

  5. 5

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  1. 6

    サザン桑田佳祐の食道がん闘病秘話と今も語り継がれる「いとしのユウコ」伝説

  2. 7

    我が専大松戸の新1年生は「面白い素材」がゴロゴロ、チームの停滞ムードに光明が差した

  3. 8

    逆風フジテレビゆえ小泉今日子「続・続・最後から二番目の恋」に集まる期待…厳しい船出か、3度目のブームか

  4. 9

    新沼謙治さんが語り尽くした「鳩」へのこだわり「夢は広々とした土地で飼って暮らすこと」

  5. 10

    石橋貴明のセクハラ疑惑は「夕やけニャンニャン」時代からの筋金入り!中居正広氏との「フジ類似事案」