「残るもんだと思っていた」中田翔が激白 巨人電撃退団の理由と中日入りへの決意
スタメン落ちのフォローが…
──代打は3割打ったら大成功といわれる。
「打席が少ないにしても、3割も打てたらもう、上等だと思いますし」
──日本ハム時代にスタメンから外れるときは、栗山監督(当時)やコーチからフォローがあった。巨人時代は元木コーチ(当時)が、「また外れたのか」という感じで声をかけてくれたそうですが、原監督(当時)や打撃コーチからは?
「別にないですよ。それがジャイアンツでは普通なのかもしれないし、他の選手はあるのかもしれないし、そこはよくわからないですけどね。でもまあ、自分の力不足で外れてるだけなんで。チームとしても別に何でいちいち言わないといけないんだ、という考えかもしれないですけど、最初は結構、戸惑いましたね」
──歯がゆい気持ちもあった中、中日でもう一度、スタメンを勝ち取りたい。
「まだやれるという思いもありましたし、純粋に(34歳を迎えて)野球人生のラストスパートなんでね。野球をやっている以上は、(スタメンで)出られるというメンタルの状況である以上は、試合に出たいですよね。それでダメだったら、辞めていくだけの選手なんで、僕は。あと10年やれるかと言ったら、できるわけがないので(笑)。最後の最後、勝負したいな、一花咲かせたいな、と思いましたし、シンプルにそれだけです。ジャイアンツがどうとかは別にないですよ。スタメンを勝ち取った上で1年間頑張りたいなって、素直に思えたんでね。思ってなかったらジャイアンツにいますよ、そりゃ(笑)。契約が残ってるんですから」
■嫁が背中を押してくれた
──名古屋へは家族で移住すると。家は決めた?
「ある程度は、はい。名古屋はすごく住みやすい場所だと思ってます。東京に行くのも大阪に行くのも近いでしょ? 移動とかで苦労する場所ではないでしょうからね」
──子供がいると、学校のこととか、いろいろ対処すべきことがある。奥さんは中日移籍をどう受け止めていますか?
「嫁はシンプルに、『僕が行くところにサポートしに行く』と言ってくれましたし、最終的に僕の背中を押してくれたのは、嫁のそういうセリフだったり行動だったりするんでね、うん。そこに関しては感謝しています」=あすにつづく
(聞き手=藤本幸宏/日刊ゲンダイ)
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後編では、中日ファンが活躍に期待を寄せる中、今季の意気込みや目標、キャンプイン時に話題をさらった金髪騒動について聞く。