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永田洋光スポーツライター

出版社勤務を経てフリーになり、1988年度からラグビー記事を中心に執筆活動を続けて現在に至る。2007年「勝つことのみが善である 宿澤広朗全戦全勝の哲学」(ぴあ)でミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞。近著に近著に「明治大学ラグビー部 勇者の100年」(二見書房)などがある。

ジャパンはあまりに“ウブ”だった…判で押したようなモール攻撃でマオリ・オールブラックスに完敗

公開日: 更新日:

 エディ・ジョーンズHCは、「ジャパンは相手の22メートルラインのなかに11回攻め込んだ(しかし得点したのは2回)。相手は7回しか我々の22メートルライン内に攻め込んでいないのに、そのほとんどを得点に結びつけた」と話し、「負けることが嫌いだから、負けた結果に怒っている」と言葉を継いだ。

■攻撃の選択肢はもっと用意しているはずなのに…

 確かに、強化を始めたばかりのチームには課題が多い。

 特に、前半に5回あったゴール前ラインアウトのチャンスをモールにこだわりながら、得点に結びついたのは、共同ゲームキャプテンを務めた原田のトライに至った1度だけ。「この1週間、モールにこだわって練習してきた」と原田は振り返ったが、攻撃の選択肢はもっと用意しているはず。

 先週に続いてFBで先発して活躍した矢崎由高や、この日もトライを挙げたWTB根塚洸雅のようなランナーもいるのに、判で押したようにモールを組んでチャンスを逃すのでは、勝負という点から見れば、ジャパンはあまりにも"ウブ"だった。

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