早実・和泉監督(西東京)が語る昨夏V慶応へのライバル意識…「(報道陣は)みんなこれを聞いてきますよ」
「昔は自分の体格に合わせた打撃を追求していたものですが、“魔法のバット”で本塁打が増えた。さらにメジャーのフライボール革命のように、野球全体がそっちにシフトしている。だからみんな『自分もそれに乗り遅れないように飛ばそう』となっている感じはありますね。でも、飛ばないバットで、体に合った本来の打撃の大切さを多くの選手が実感しているんじゃないですか。パワーがなければ右打ちやバント、セーフティーなどの小技や、選球眼で勝負すればいい。それが出来たチームは、打線が本当の意味で『線』になる。僕も部員にそうした意識付けはしています。打線が本当に完成されたかどうかはまだわかりませんが」
――昨年は慶応が優勝。となれば……今年の夏は早実ですか?
「(含み笑いをしながら)なにそれ……。慶応と早実以外にもたくさん学校はあるじゃないですか(笑)。でもまあ、早慶のライバル関係は脈々と続いてきたわけですし、周囲からそういう目で見られるのは仕方ないと思っていますよ。僕は部員にそんなことは言ってませんが、彼らなりに慶応さんの優勝で気持ちに火がついたかもしれない。確認はしていませんが。昔から受け継がれてきたライバル校の活躍ですからね。まあ、(報道陣は)みんなこれを聞いてきますよ(笑)」