早実・和泉監督(西東京)が語る昨夏V慶応へのライバル意識…「(報道陣は)みんなこれを聞いてきますよ」
――今春から導入された「飛ばないバット」への対応は出来てますか?
「対応も何も、本当に飛ばないですよね(笑)。今までの感じで打球を上げようとすると、外野フライにしかならない。それもあって春はつながらない、簡単な打線になってしまった。とにかく低い打球を意識して、みんなでつなごうとしないと点にならない。おかげで練習試合もよく負けました。ほとんど負けた(苦笑)」
――「低反発バットはもっとパワーをつけないと飛ばない」と話す指導者もいます。
「でも、飛ばすことが打撃じゃないですから。そっちに発想がいくことが問題、とまでは言いませんけど……。僕らが現役の頃なんて、本塁打はほとんど出ませんでしたよ。僕も3年の時は公式戦で4番を打たせてもらったけど、3年間で練習試合を含めて本塁打は1本か2本程度。僕の早実の先輩で、中日で活躍した川又米利さんでも、高校時代は20本も打ってなかったと思います」
――それが「飛ぶ金属バット」によって長打が増えました。