スポクラ男子初の銀 安楽宙斗は「猿のよう」…恩師が語る「4つの武器」と金メダルへの課題
【パリ五輪】スポーツクライミング男子
世界ランキング1位の高校生、安楽宙斗(そらと=17)が9日の男子複合決勝で145.4点をマークし、銀メダルを獲得した。
この競技で日本男子初のメダル獲得となったが、試合後は「3位以内に入れたことはうれしいけど、金を狙って準決勝から集中してこなしてきた。今まで一生懸命やってきたけど、普通に悔しい」と複雑な表情を見せた。
父の付き添いで、小学2年時に近所のジムに通ったことが競技との出会い。小学生時代に指導した勝井武志さん(53)が日刊ゲンダイにこう明かす。
「ソラトは毎日のようにジムに顔を出し、他の生徒がいても関係なく、われ先にと壁を登っていました。あまりに熱中し過ぎて独占しちゃうから、『みんなで順番に登ろうね』と諭したほど。熱意が他の子よりすごかった。負けず嫌いで、登れないと悔しくて大泣きすることも多かった」
勝井さんの指導は「主に屋外の岩場でのクライミング」だという。「屋内の施設より壁の傾斜がきつかったり、持ちにくいホールドで練習をしていたので、指の力や保持力はついたでしょうね」と証言する。