「補助金Sランク」なのにナゼ!? 海外遠征“ほぼ自腹”の謎…巨額の補助金の使い道は?
「次のオリンピックはクイズ出なくても資金足りますか?」
ファンからこんな質問を受けるアスリートはなかなかいないだろう。
問いを投げかけられたのはフェンシング女子日本代表の宮脇花綸(27)。パリ五輪では女子フルーレ団体で銅メダルを獲得した。
「クイズ」とは、宮脇が2022年10月に出演したテレビ番組「クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?」(日本テレビ系)のこと。全問正解を果たし、賞金300万円をゲットしたのだが、それにはこんな裏話があるからだ。
この2年前、東京五輪代表に落選し、22年には所属企業との契約が終了。“無職”になったことで生活が困窮し、海外遠征費用を稼ぐため、自ら番組に応募したことが注目された。
番組出演を機に、現在所属する三菱電機への就職が決まり、現在は会社に遠征費を負担してもらっているという。そもそもフェンシング協会は負担してくれないのか。
フェンシングは昨年5月にスポーツ庁が発表した重点支援競技に入り、柔道やレスリング、体操と並んで最上位のSランクに選出。そのため強化費も増額され、協会は年間3億円以上の補助金を手にしているのだ。