山川穂高の母校・富士大から大量6人がドラフト指名!岩手の地方大学が大躍進のワケ
豊田前監督は、09年から母校である富士大のコーチを務め、13年に監督に就任。全体練習の短縮で文武両道と自主性を養う「豊田流」で、富士大を強豪大に押し上げた。20年限りで退任し、現在は母校の神奈川・武相高を指揮。就任4年目にして、今春の神奈川大会で実に42年ぶりの優勝を成し遂げた辣腕だ。
富士大監督時代、豊田氏は本紙のインタビューで指導方針についてこう語っていた。
「ミーティングを大事にしています。よく言うのは『野球の結果がすべてと思っているかもしれないけど、そうじゃない。10年後、20年後が勝負。だからこそ単位を取ること、授業にしっかり出ること、野球部の練習もそう。与えられた目の前のことをやらないといけない。ただ、勝負は今がすべてじゃない、人生は今がすべてじゃなくて通過点』という話です。200人(当時の部員数)の中で30歳まで野球で食べていける選手が1人いるかいないか。例えば、30歳すぎに社会人野球を引退したら、そこから30年近く会社に勤めることになる。雑用、挨拶、身だしなみ。そのときにイチからやるのではなく、大学の4年間を準備期間にする。寝癖のままグラウンドに来る選手もいるけど、『寝癖のまま会社に行ったらそこをまず評価されちゃうんだよ』と」