佐々木朗希に忍び寄るトミージョン手術の甚大リスク…ドジャースで投げる前から不安材料が山積
キャンプからエンジン全開
「サイ・ヤング賞3回のバーランダー(41=ジャイアンツ)、同賞2回のデグロム(36=レンジャーズ)、それに大谷もそうですが、トミー・ジョン手術は160キロ超の速球を投げる投手の宿命のようなもの。バーランダーやデグロムは常時、160キロ超の剛速球を投げているわけではない。ここぞの場面で力を入れているが、それでも靱帯を損傷したのです。佐々木は160キロ超の剛速球を投げる上、テイクバックが大きいのだから、肘にかかる負担は間違いなく大きい」
大谷しかり、田中将大(現巨人)しかり、日本人投手が渡米1年目に肘の靱帯を損傷しがちなのは、日本の統一球と比べて若干、重くて大きく滑りやすいメジャー公認球と無関係ではない。
WBCをはじめとする国際試合が増えたとはいえ、不慣れなメジャー公認球を手の内に入れるにはそれなりの負荷がかかるのだ。
おまけに佐々木はマイナー契約だ。ドジャースはすでに先発投手が飽和状態。開幕をメジャーで迎えるためには、スプリングトレーニングで結果を出すことが大前提になる。開幕後もローテーション投手として投げ続けようと思ったら、キャンプからエンジン全開が求められる。ロッテ時代のように「しっくりいかない」などと登板を回避しようものなら、代わりはいくらでもいるのだ。
ただでさえ160キロ超の速球は肘に負担がかかるのに、大きなテイクバックのまま、日本のプロ野球とは質の異なるメジャー公認球を操り、しかも開幕前からフルスロットルで投げ続けなければならない……。
本人は「マイナーから這い上がって世界一の選手になれるように頑張ります」と話しているものの、投げる前から不安材料はてんこ盛り。佐々木の右肘がパンクしないか、心配にもなるのだ。
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佐々木朗希がメジャーへ行ったことで古巣は万々歳だという。球団周辺からは「ようやくチームがひとつになる」との声も聞こえてくるのが現実だ。いったいなぜか。佐々木はチームでどのような存在だったのか。
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