「奇跡の脳をつくる食事とサプリメント(上・下)」ジーン・カーパー著、丸元淑生訳
発売以来10年以上読まれているロングセラーの文庫化。脳機能を左右する栄養素について詳しく解説している。
成人の脳では1日に何千、何万もの細胞が死滅し、加齢に伴いそのスピードは加速。老年を迎える頃には最盛期の40%もの脳細胞が失われるといわれてきた。しかし近年では、脳に必要な栄養素をしっかりと取り続けることで、老化を最小限に食い止められることが分かってきた。例えば、トマトに多く含まれるリコペン。ケンタッキー大学の調査によると、1日16.5mgのリコペンを21日間摂取しただけで、血中の抗酸化機能が著しく高まり、脳機能の改善も見られたという。
記憶力を回復させる葉酸、脳を活性化するセレンなど、脳に効く栄養素のすべてが分かる。
(角川春樹事務所 上巻857円 下巻762円)