「平穏死できる人、できない人」長尾和宏著

公開日: 更新日:

 日本では、1950年代までは自宅で亡くなる人が80%を超えていた。2014年の今、自宅で亡くなる人は10%ほどとなり、90%以上が病院で死ぬ時代となっている。
 医療が進んだためなどと喜んでいる場合ではない。病院で死ぬということは、過剰な延命治療を施され、自然で穏やかな死である平穏死を迎えられないということだと著者。

 胃ろうなどの人工栄養や、人工呼吸、人工透析という3大延命治療を受けるのか、それとも人間らしい平穏死を選ぶのかは、元気なうちに家族と話し合っておくべきだ。本書では、自宅でのみとりの方法や平穏死をかなえてくれる医師の探し方、そして平穏死の意思を書面で残す「リビングウイル」についてなど、詳しく紹介していく。
(PHP研究所 1300円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  3. 3

    大谷も仰天!佐々木朗希が電撃結婚!目撃されたモデル風美女に《マジか》《ビックリ》

  4. 4

    井上中日が「脱立浪」で目指す強打変貌大作戦…早くもチームに変化、選手もノビノビ

  5. 5

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希の「豹変」…記者会見で“釈明”も5年前からくすぶっていた強硬メジャー挑戦の不穏

  2. 7

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」

  3. 8

    “透け写真集”バカ売れ後藤真希のマイルドヤンキーぶり…娘・希空デビューの辻希美とともに強い地元愛

  4. 9

    爆笑問題・太田光のフジテレビ番組「休止の真相」判明 堀江貴文氏“フジ報復説”の読みハズれる

  5. 10

    バンテリンドームの"ホームランテラス"設置決定! 中日野手以上にスカウト陣が大喜びするワケ