「日本酒をまいにち飲んで健康になる」滝澤行雄著
古来「酒は百薬の長」といわれてきた。近年、これに医学的な裏付けを与える研究結果が報告されている。
例えば、日本人の飲酒者にはがん死亡率が低いという大規模疫学研究がある。
厚生労働省が2万人を対象に行った研究では、2日に1合の飲酒者の場合、非飲酒者に比べてがん死亡リスクが半減していることが明らかになったという。
酒にもいろいろあるが、本書が勧めるのは日本酒。発酵食品でもある日本酒にはアミノ酸やビタミン、有機酸など120種以上の栄養成分が含まれ、心臓病や認知症を予防する生体調節作用があることが明らかになっている。
また、アレルギー改善や放射線防護などにも効果が期待できるという。健康のためにも、毎日、日本酒を飲んでみては?(キクロス出版 1200円+税)